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フォーラムのコメント

写真史講座1-1「写真の発明からストレート写真へ」
In 写真史
PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA
2022年8月16日
お店に見える、堀池さんという方がいます。 堀池さんは、アジェの足跡をたどりながら、パリの街の同じ場所で撮影を行っています。 堀池さん曰く、アジェが無意識に撮影を行っていた様に言われているが、実はそうでもなかったんじゃないか?ということを言われていました。 理由は、アジェが初期に撮影したものの中に、馬車が写っているものがあります。その数年後に、全く同じ構図で馬車のあった場所に車が停まっています。 なにも考えず、無意識下で撮影を行った場合、そのようなことはあり得ない。アジェは意識的に同じ構図を時系列をずらしてパリを撮り歩いていたのだと言われていました。 そう考えると、アジェはシュルレアリスム発足以前から写真のシュルレアリスム的な側面を意識的に行っていたということになります。 アジェの言う「自分は芸術家ではない」という意識は、ボードレールの言葉から、写真が芸術として認められていないということを意識していたのだと言うことなのではないでしょうか? 逆説的にいうと、それらの意見を素早く察知することで、芸術から逃れていたとも言えるのではないかなと私は思いました。 芸術を常に意識して、写真の可能性を無意識的に感じていたのだという見解です。
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